青い海、白い砂浜、ゆったりとした時間…沖縄での暮らしに憧れを抱いている方は多いでしょう。
しかし、実際に住んでみると、本土とは異なる気候や生活習慣に戸惑うことも少なくありません。「移住したはいいけれど、こんなはずじゃなかった!」とならないために、今回は私が沖縄に住んでみて痛感した「これだけは絶対に必要なもの」を体験談も交えて厳選して6つご紹介します。
単なる便利グッズではなく、沖縄特有の気候や環境に適応し、快適な生活を送るための必須アイテムばかりです。
移住を考えている方はもちろん、長期滞在を予定している方も、ぜひ参考にしてくださいね。
1. 移動は「車」が絶対必須!中古車は本州から取り寄せが賢い選択

「沖縄なら繁華街は自転車でどこでも行けるんじゃない?」と思っている方もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。
なぜ車が必須なのか?
広大な移動範囲と公共交通機関の少なさ
沖縄本島は想像以上に広く、公共交通機関が非常に限られています。モノレールは那覇市内のほんの一部(ゆいレール)にしかなく、バス路線も主要幹線道路沿いに集中しており、本数も都市部に比べて少ないです。
目的地までバスを乗り継いだり、バス停から遠かったりすることも日常茶飯事。
バスも時刻表通りに来ないし、なんなら先に出発していることもあります。。
買い物・生活の不便さ
大型スーパーやホームセンターは車でのアクセスが前提の場所が多く、日常の買い物だけでも車がないとかなりの不便を感じます。まとめ買いをするとなると、自転車では到底運びきれません。
天候への対応
突然のスコールや真夏の強烈な日差しの中を自転車で移動するのは非常に困難です。また、台風の時期は自転車自体が危険な移動手段となります。スコールの際は雷を伴うこともあり、大変危険なので車での移動が便利です。
自転車文化の欠如
沖縄では、通勤・通学で日常的に自転車を使う人は非常に少ないです。そのため、自転車道などのインフラも未整備な場所が多く、車からの視線も「あの人、車がないのかな?」といった類のものになりがちです。決してバカにされるわけではありませんが、周囲とのギャップを感じるかもしれません。
以前、公園で出会った転勤族のママさんが、電動自転車で20分かけて買い物に行っていると話していました。「お店や習い事のお迎えなどが遠くて不便」「人の目を感じるし、自転車利用者が少なくて驚いた」ともおっしゃっていました。確かに、中学生や高校生が自転車に乗っているイメージが強いですよね。
車を選ぶ際の賢い選択肢
中古車がおすすめ、特に本州からの取り寄せを!
沖縄の潮風は非常に強く、車は驚くほど早く錆びてしまいます。そのため、新車を購入してもすぐに錆びてしまうことが多く、非常にもったいないと感じるかもしれません。そこでおすすめなのが中古車の購入です。
特に、本州から取り寄せた中古車であれば、沖縄の塩害を受けていないため、錆の心配が少なく、結果的に長持ちします。私も沖縄の人に教えてもらい、本州から中古車を取り寄せて送ってもらいました。その際、車両の輸送費として2〜3万円ほどかかったと記憶しています。
防錆対策
たとえ本州からの取り寄せであっても、沖縄に来てからは定期的な洗車を心がけましょう。
また、専門業者による防錆コーティング(アンダーコートなど)を施すことを強くおすすめします。
日差しが強いため、ボディの塗装がめくれてしまうこともありました。
2. 洗濯はこれで決まり!「ガス乾燥機」か「洗濯乾燥機」で湿気とカビから衣類を守る

「洗濯物を外に干せばカラッと乾くはず!」沖縄移住前はそう思っていましたが、実はそう簡単にはいきません。沖縄は年間を通して「湿度が非常に高い」ため、洗濯物にとっては過酷な環境です。
なぜ乾燥機が必須なのか?
- 洗濯物が乾かない問題
- 梅雨時期や夏場はもちろん、気温の低い時期でも湿度が高いため、外干しでは洗濯物がなかなか乾きません。生乾きの嫌な臭いが衣類にこびりつき、せっかく洗ったのに不快な思いをすることになります。
- カビ・ダニの温床化
- 湿った洗濯物を室内に干すと、室内の湿度をさらに上げ、カビやダニの発生を促してしまいます。これはアレルギーの原因にもなりかねません。
- 急なスコール・台風対策
- 突然のスコールや頻繁に来る台風によって、外に干した洗濯物がびしょ濡れになることが日常茶飯事です。乾燥機があれば、天候に左右されずに洗濯を済ませられます。
- 時間と手間の削減
- 乾燥機能があれば、干す手間が省け、家事の時間を大幅に短縮できます。特に共働き世帯や子育て中の家庭には必須のアイテムです。沖縄では「乾燥機があるのはもはや常識レベル」と言えるでしょう。
乾燥機を選ぶ際のポイント
- 沖縄ではガス乾燥機が圧倒的人気!
- ガス乾燥機(衣類乾燥機)の最大の魅力は、「圧倒的な乾燥スピード」です。電気式の洗濯乾燥機が乾燥に3時間ほどかかるのに対し、ガス乾燥機は短時間で大量の洗濯物をカラッと乾かします。
- 家族の人数が多い家庭や、洗濯物の量が多いご家庭では、このスピードが家事の効率を大きく左右します。沖縄の多湿な環境下で、洗濯物をすぐに乾かせるのは大きなメリットです。
- 近年では、新築マンションなどでも、ガス乾燥機の設置スペースが最初から設けられている物件も増えています。賃貸物件を探す際や、新築を検討する際には、ぜひチェックしてみてください。
- 洗濯乾燥機(ドラム式)の乾燥方式
- 電気式の洗濯乾燥機を検討する場合は、ヒートポンプ式が衣類へのダメージが少なく、電気代も抑えられるため特におすすめです。ヒーター式に比べ初期費用はかかりますが、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
- 容量
- 家族の人数や洗濯物の量に合わせて、適切な容量を選びましょう。
- 洗濯槽のカビ対策
- 乾燥機能を使っていても、洗濯槽自体にカビが発生しやすいのが沖縄の環境です。定期的な洗濯槽クリーナーの使用や、乾燥機能付きなら乾燥運転後に蓋を開けておくなど、換気を心がけましょう。
ちなみに、わが家は電気の衣類乾燥機を使っています。
洗濯機と乾燥機が一体化しているタイプではなく、別々にしていました。
シンプルに壊れた時に修理や買い替えがラクだからです。
乾燥機を使いすぎると電気代も高くなるので、エアコンをつけて室内干しをしたり、どうしても乾いてほしい時だけ乾燥機を使うなど、使い分けていました。そのため、衣類乾燥機も消耗品として捉えておくと、壊れた時の出費は痛いですが心はラクですよ。
3. ジメジメとの戦い!強力な「除湿機」と「カビキラー」は生活の必需品

洗濯乾燥機があっても、家全体の湿気対策は別問題です。沖縄は年間を通して「湿度が非常に高い」ため、家の中のあらゆる場所でカビとの戦いになります。
レンタカーの受付のおじさんも語っていた、「カビ対策」
旅行で訪れた際に、レンタカーのおじさんが「沖縄に住むならカビがすぐに発生するからカビキラーは必要よ」と聞いてもいないのに教えてくれました。でも、住んでみて実感。まじで大事です。
- カビの温床
- 湿気が高いと、衣類、布団、靴、本、家具、壁、さらには電化製品まであっという間にカビだらけになります。お気に入りの革製品やブランドバッグが白カビに覆われる悲劇も日常茶飯事。カビはアレルギーの原因にもなり、健康にも悪影響を及ぼします。
- 不快なベタつき
- 気温が低くても湿度が高い日には、窓を開けて風通しを良くしても、床や壁が湿気でべたつくことがあります。ジメジメとした不快感は、沖縄での生活の大きなストレス源になりかねません。
- 湿気対策をしてもカビは発生する!
- 除湿機を常時稼働させたり、窓を開けて風通しを良くしたりと、いくら湿気対策をしていても、沖縄では残念ながらカビは発生しやすいです。そのため、「カビキラー」などの強力なカビ取り剤は常備薬ならぬ常備品として必須です。定期的にカビが発生しやすい場所をチェックし、早めの対処で被害を最小限に抑えましょう。
除湿機を選ぶ際のポイント
- 除湿方式: パワフルな除湿能力を求めるなら、コンプレッサー式がおすすめです。
- サイズ・タンク容量: 部屋の広さに合わせた除湿能力と、こまめな排水が面倒であれば大容量タンクのものが便利です。
- 防カビ剤との併用: クローゼットや押し入れ、靴箱などには、水が溜まるタイプの強力な防カビ剤(除湿剤)を複数設置すると効果的です。
4. 油断大敵!「日焼け対策グッズ」は一年中手放せない

沖縄の紫外線は、本土の比ではありません。たとえ曇りの日でも、容赦なく降り注ぐため、肌へのダメージは甚大です。
なぜ日焼け対策が必須なのか?
- 強烈な紫外線量
- 全国的に見ても沖縄の年間紫外線量はトップクラスです。これにより、シミやそばかすが増えやすいだけでなく、皮膚がんなどの将来的なリスクも高まります。年配の方々の肌のシワの深さを見てみてください。本州の同世代の方と全然違い、シワがとても深いです。これは間違いなく紫外線の影響でしょう。強烈な紫外線は本州とは全然違います。
- 子どもの健康
- 公園で遊ぶ子どもたちは特に注意が必要です。日中の日差しが最もきつい時間帯(午前10時~午後2時頃)は屋外での活動を避け、早朝か夕方を選ぶのが賢明です。
- 熱中症対策
- 強烈な日差しは、熱中症のリスクを大幅に高めます。
必須の対策グッズ
- 強力なUVクリーム(日焼け止め)
- SPF50+ / PA++++ は一年中必須です。顔だけでなく、首、腕、足など露出する部分には惜しみなくたっぷりと塗りましょう。ウォータープルーフタイプがおすすめです。
- サングラス
- 目の保護はもちろん、目の周りのシミ対策にも重要です。UVカット機能付きのものを選びましょう。
- 帽子・日傘
- つばの広い帽子は、顔や首への直射日光を防ぎます。最近では男性でも日傘を差す人が増えており、沖縄ではもはや常識です。
- UVカットウェア
- ラッシュガードやUVカット機能付きのパーカー、アームカバーなどを活用し、肌の露出をできるだけ控えることが重要です。
- 車内対策
- 車での移動が多いため、車の窓にUVカットフィルムを貼るのも非常に有効です。
5. 虫の大きさに覚悟!「虫対策グッズ」は必須中の必須

沖縄は亜熱帯気候のため、虫が非常に多いです。暖かいと虫も活発に活動しています。そして、本土ではあまり見かけないような大きな虫も生息しています。
なぜ虫対策が必須なのか?
- 害虫の多さ
- ゴキブリ(通称G)、クモ、ヤモリ、アリ、蚊、ハブなど、様々な虫や生物と遭遇する機会が格段に増えます。特にGは本土のものより大きく、飛ぶことも多いため、慣れるまではかなりの精神的負担となるでしょう。
- 健康被害
- 蚊によるデング熱などの感染症リスク、ハブによる咬傷リスクもゼロではありません。
必須の対策グッズ
- G対策
- 毒餌剤(置き型タイプ): 家の中に置くタイプは必須です。定期的な交換を怠らないようにしましょう。
- 殺虫スプレー(速効性タイプ): いざという時のために、すぐに使える場所に複数本置いておくのがおすすめです。
- 侵入経路対策: 排水溝ネット、エアコンのドレンホースキャップ、窓やドアの隙間テープなど、侵入経路を塞ぐ対策も重要です。
- 蚊対策: 蚊取り線香、電気蚊取り器、虫よけスプレーなど。
- その他の対策: バルサンなどの燻煙剤を定期的に使用するのも有効です。また、虫が苦手な方は、ヤモリが家の中にいることでGを食べてくれるという話もありますが、ヤモリ自体が苦手な場合は対策が必要です。
一度、貸別荘でGを見かけたことがあるのですが、遠くにいるはずなのに近くにいると思うくらい、とても大きかったです。
カサカサという音も大きめ…。上司主催のBBQパーティでGを見かけたけれど、声に出すと失礼かもしれないと思い、見なかったことにしたのを鮮明に覚えています。(怖かったー)
6. 命綱レベル!「エアコン」は各部屋に必須

沖縄の夏は非常に長く、4月から11月頃まで暑さが続きます。特に7月から9月にかけては、日中だけでなく夜間も気温が下がらず、熱帯夜が続きます。
沖縄の厳しい気候から身を守るエアコンの役割
- 高温多湿の気候
- 高温多湿な気候は、熱中症のリスクを高めるだけでなく、快適な睡眠を妨げ、集中力低下など日中の活動にも影響を与えます。日中、家にいる場合は、ほとんど一日中エアコンをつけっぱなしになると思ってください。
- 通年使用
- 夏場は一日中つけっぱなし、冬場も暖房として使うことがあるため、電気代は高くなりがちですが、快適な生活のためには欠かせません。
- カビ対策の一面も
- エアコンの除湿機能は、湿気対策にも一役買います。
エアコンに関するポイント
- 各部屋設置
- 寝室はもちろん、リビングや子供部屋など、主要な部屋にはそれぞれエアコンの設置が必須です。
- 省エネタイプを選ぶ
- 長時間稼働させることになるため、省エネ性能の高いエアコンを選ぶと、長期的に見て電気代の負担を軽減できます。
- 定期的な清掃
- エアコン内部もカビが発生しやすいため、定期的なフィルター清掃や専門業者によるクリーニングも検討しましょう。
まとめ・・・沖縄移住を成功させるための「知恵」と「備え」

沖縄での暮らしは、本土とは異なる魅力にあふれていますが、同時に特有の「備え」が不可欠です。今回ご紹介した「車」「洗濯乾燥機(またはガス乾燥機)」「除湿機とカビキラー」「日焼け対策」「虫対策」「エアコン」は、単なる便利グッズではなく、沖縄の気候や環境を快適に乗りこなすための「知恵」と「命綱」となるアイテムばかりだと、私自身の経験を通して痛感しました。
移住前にこれらのポイントをしっかりと把握し、適切な準備を進めることで、憧れの島暮らしはより豊かで快適なものになります。
もし、沖縄でのデュアルライフや移住をお考えであれば、ぜひデュアルライフ不動産株式会社にご相談ください。
当社は福岡に拠点を置いており、きめ細やかなサポートで、沖縄の物件選びから移住後の暮らしまでをトータルで支援しています。
私たちは、お客様一人ひとりに寄り添い、丁寧かつ確実に、あなたの理想の暮らしを実現するためのサポートをさせていただきます。
この情報が、あなたの沖縄での新しい生活を素晴らしいものにする一助となれば幸いです。