こちらの記事では、「これから不動産取引を始めたいけれど、何からどうすれば良いか分からない」という初心者の方のために、不動産購入・売却の基本的な流れ、知っておくべき費用や税金、そして取引を安全に進めるためのポイントを、分かりやすくシリーズ化して解説しています。
不動産取引に関する基礎知識を体系的に学び、漠然とした不安を解消し、自信を持って次の具体的なステップへ進むための確かな土台を築くことができるはずです。
私たちデュアルライフは、お客様一人ひとりのご状況やご希望に真摯に寄り添い、最適なアドバイスときめ細やかなサポートを提供することをお約束いたします。
基礎知識を習得された後、「もっと詳しく知りたい」「自分の場合はどうなるの?」「具体的な物件について相談したい」といったご要望があれば、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
この記事があなたの不動産取引を成功に導くための羅針盤となることを願っております。
さあ、一緒に不動産取引の第一歩を踏み出しましょう。
こちらの記事はシリーズものになります。
不動産取引の初心者の方がよく抱える疑問や、特に注意すべき点をいくつかご紹介します。これらの点を事前に知っておくことで、より安心して取引を進めることができます。
8-1. 不動産取引でよくある疑問

- Qインターネットで見た物件は、どの不動産会社に聞いても同じ情報が得られるの?
- A
いいえ、同じとは限りません。物件情報自体は同じでも、その物件を扱っている不動産会社が売主様から直接売却を依頼されている会社(元付け業者)だったり、その地域に詳しかったり、得意な取引形態(購入・売却・賃貸など)が違ったりします。また、物件によっては、特定の不動産会社しか扱えない非公開物件や、まだインターネットに公開されていない最新情報もあります。気になる物件があれば、信頼できる不動産会社に相談してみるのが良いでしょう。複数の不動産会社に相談することで、より幅広い情報や異なる視点からのアドバイスを得られることもあります。
- Q査定価格で必ず売れるの?売出価格はどうやって決めるの?
- A
査定価格は、不動産会社の経験や市場データに基づいた「この価格なら〇ヶ月程度で売れるだろう」という目安であり、その価格での売却を保証するものではありません。最終的な売却価格は、市場の状況、物件の状態、買主様のニーズ、そして買主様との交渉によって決まります。売出価格は、この査定価格を参考に、売却を希望する時期や市場戦略などを考慮して、売主様が最終的に決定します。不動産会社の専門的なアドバイスを聞きながら、適切な価格設定をすることが重要です。
- Q住宅ローンが組めなかったら、売買契約はどうなるの?
- A
通常、不動産売買契約には「住宅ローン特約」が付されます。
これは、買主様が住宅ローンの審査に通らなかった場合、契約を白紙に戻すことができるという特約です。
この場合、既に支払った手付金は買主様に返還され、売主様も買主様も違約金なしで契約を解除できます。
ただし、特約を適用するためには一定の条件(指定された期日までに審査結果が出ない場合など)がありますので、契約時に内容をしっかり確認しましょう。
売主様にとっては、買主様の住宅ローンの承認が下りるまでは契約解除のリスクがあるということになります。
- Q契約後に物件に問題(雨漏りなど)が見つかったらどうすればいい?
- A
引渡しを受けた物件が契約内容に適合しない(例えば、契約書に記載されていない雨漏りがあった、主要な構造部分に欠陥があったなど)場合、売主様が買主様に対して「契約不適合責任」を負う可能性があります。
契約内容で責任を負う範囲や期間が定められていることが一般的ですので、契約書をよく確認し、問題が見つかった場合は速やかに不動産会社に相談しましょう。
個人間の売買では、契約不適合責任を負わないとする特約(免責)を付けることもありますが、その場合は買主様がリスクを負うことになります。
- Q不動産取引にクーリングオフは適用されるの?
- A
不動産取引におけるクーリングオフ制度は、売主が宅地建物取引業者ではない個人であり、かつ買主が宅地建物取引業者ではない場合に、特定の条件(宅地建物取引業者の事務所等以外の場所で、買主が申し込みや契約をした場合など)を満たす場合に限って適用されます。
一般的な不動産会社の事務所で契約を結んだ場合や、売主が宅地建物取引業者の場合は、原則としてクーリングオフは適用されません。
契約は法的な拘束力を持つため、安易な契約は避け、内容を十分に理解した上で判断することが重要です。
8-2. 不動産取引における特に注意したい点
契約内容の徹底的な確認
不動産売買契約書や重要事項説明書の内容は、専門用語が多く難解に感じるかもしれませんが、取引の根幹となる非常に重要な情報です。分からない点は必ず質問し、納得した上で署名・捺印しましょう。後から「知らなかった」では済まされない場合があります。
複数の不動産会社との比較検討
特に売却を依頼する場合や、購入で特定の物件に縛られない場合は、複数の不動産会社に相談し、それぞれの提案や対応を比較検討することで、ご自身にとって最適なパートナーを見つけられる可能性が高まります。会社の得意分野や、担当者との相性も考慮しましょう。
インスペクション(建物検査)の活用
中古物件の購入を検討する場合、建物に詳しい専門家(建築士など)によるインスペクション(建物状況調査)を実施することを強くお勧めします。建物の劣化状況や不具合の有無などを詳細に把握でき、購入後の予期せぬ修繕リスクを減らすことができます。費用はかかりますが、安心のための投資とも言えます。
資金計画の正確性
資金計画は不動産取引の要です。自己資金、住宅ローンの借入可能額、購入・売却にかかる諸費用、税金などを正確に把握し、無理のない計画を立てることが重要です。
安易な契約は避ける
契約は法的な拘束力を持つため、焦って契約を結んだり、内容を十分に理解しないまま署名したりすることは避けましょう。疑問や不安が残る場合は、契約を急がず、納得できるまで説明を求めたり、専門家に相談したりすることが大切です。
おわりに – 不安を解消し、安心の取引へ
この「不動産基礎知識」をお読みいただき、誠にありがとうございます。
不動産取引には様々なステップや専門的な知識が必要となるため、初めての方にとっては不安を感じるのも当然のことです。
しかし、その不安の多くは、「知らない」ことから生まれるものです。
この「不動産基礎知識」を通じて、少しでもその不安が解消され、取引の全体像や重要なポイントをご理解いただけたなら幸いです。
大切なのは、一人で悩んだり、全てを自己判断で進めようとしたりしないことです。
不動産の専門家である私たちでジュアルライフ不動産は、お客様の安全で円滑な取引をサポートするために存在します。
物件選びから、複雑な手続き、資金計画、そして様々な疑問への回答まで、お客様の不安に寄り添い、一つ一つ丁寧に解決していくのが私たちの役割です。
基礎知識を習得されたあなたは、もう「何も分からない初心者」ではありません。
ここから、具体的な購入や売却に向けて、安心の一歩を踏み出す準備ができました。
福岡市博多区および周辺エリアや沖縄県での不動産購入・売却をご検討であれば、ぜひ私たちデュアルライフ不動産株式会社にご相談ください。
地域の市場を熟知したプロフェッショナルとして、あなたの状況に合わせた最適なアドバイスと、きめ細やかなサポートをお約束いたします。
あなたの不動産取引が、最高の形で実現することを願っています。