こちらの記事では、「これから不動産取引を始めたいけれど、何からどうすれば良いか分からない」という初心者の方のために、不動産購入・売却の基本的な流れ、知っておくべき費用や税金、そして取引を安全に進めるためのポイントを、分かりやすくシリーズ化して解説しています。
不動産取引に関する基礎知識を体系的に学び、漠然とした不安を解消し、自信を持って次の具体的なステップへ進むための確かな土台を築くことができるはずです。
私たちデュアルライフは、お客様一人ひとりのご状況やご希望に真摯に寄り添い、最適なアドバイスときめ細やかなサポートを提供することをお約束いたします。
基礎知識を習得された後、「もっと詳しく知りたい」「自分の場合はどうなるの?」「具体的な物件について相談したい」といったご要望があれば、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
この記事があなたの不動産取引を成功に導くための羅針盤となることを願っております。
さあ、一緒に不動産取引の第一歩を踏み出しましょう。
こちらの記事はシリーズものになります。
不動産購入の最初のステップは、漠然とした「家が欲しいな」という想いを、具体的な計画へと落とし込むことです。ここでの準備が、その後の物件探しを効率的かつ後悔のないものにします。
2-1. 購入の目的と希望条件を明確にする

なぜ不動産を購入したいのか、その目的を改めて整理しましょう。
- マイホーム: 自分や家族が快適に暮らすための家。通勤・通学、周辺環境、広さ、間取り、デザイン、将来的な家族構成の変化などを考慮します。
- 投資用: 家賃収入や売却益を得るための物件。利回り、空室リスク、管理の手間、将来的な売却のしやすさなどを重視します。
- その他: 事務所、店舗、セカンドハウスなど。
目的が明確になれば、どのような物件が適しているのか、おのずと方向性が見えてきます。
次に、あなたの理想とする物件の希望条件を具体的にリストアップしてみましょう。
- エリア: 住みたい市区町村、最寄りの駅、通勤・通学時間、実家との距離、治安、学区、自然環境など。エリアによって雰囲気や利便性は大きく異なります。
- 物件種別: 一戸建て、マンション、土地など。
- 広さ・間取り: 必要な部屋数、リビングの広さ、収納スペース、バリアフリーの要不要など、家族構成やライフスタイルに合った広さ・間取りを考えます。
- 築年数: 新築、築浅、中古など。築年数によって価格や建物の状態、リフォームの必要性が変わります。
- 設備・仕様: キッチン、浴室、トイレのグレード、駐車場、庭、ペット飼育の可否、インターネット環境など、こだわりたい設備や仕様。
- その他: 日当たり、眺望、騒音、周辺施設(スーパー、病院、公園など)へのアクセスなど。
2-2. 資金計画を立てる – いくらまでなら買える?
物件探しを始める前に、最も重要と言えるのが資金計画です。「いくらまでの物件なら無理なく購入できるのか」を正確に把握することが、その後の物件探しを効率的かつ現実的なものにします。
購入予算の総額
不動産の購入にかかる費用は、「物件価格」だけではありません。
「購入時の諸費用」も必要になります。購入予算は、「物件価格+購入時の諸費用」の合計で考えましょう。
購入時の諸費用
仲介手数料、印紙税、登録免許税、不動産取得税、ローン関連費用(事務手数料、保証料など)、火災保険料、固定資産税・都市計画税の清算金など、物件価格以外にかかる費用です。
一般的に、新築物件の場合は物件価格の3%~5%、中古物件の場合は物件価格の6%~10%程度が目安と言われています。これらの諸費用も考慮した上で、購入予算の総額を決めましょう。
自己資金(頭金)
購入予算総額のうち、住宅ローンで借り入れるのではなく、ご自身で用意できる資金を「自己資金」または「頭金」といいます。自己資金が多いほど、住宅ローンの借入額が減り、毎月の返済負担や総返済額を抑えることができます。諸費用分は自己資金で用意するのが一般的です。
住宅ローン借入可能額の把握
多くの人が住宅ローンを利用して不動産を購入します。自分がいくらまで借りられるのか(借入可能額)、毎月の返済額はどのくらいになるのかを正確に把握することが非常に重要です。金融機関は、あなたの年収、勤務先、勤続年数、現在の借り入れ状況、年齢、物件の担保価値など、様々な要素を総合的に判断して融資額を決定します。インターネットの住宅ローンシミュレーションはあくまで目安として、必ず金融機関や不動産会社に相談して、ご自身の正確な借入可能額を確認しましょう。
住宅ローンの事前審査
本格的に物件を探し始める前に、金融機関に住宅ローンの「事前審査(仮審査)」を申し込むことを強くお勧めします。これにより、あなたが概ねいくらまで借りられるかの目安が明確になり、物件選びの予算が確定します。また、購入申し込みをする際に、売主様からの信頼を得やすくなるというメリットもあります。
2-3. 情報収集と物件探し
資金計画と希望条件が整理できたら、いよいよ具体的な物件探しです。
インターネット検索
不動産会社のホームページや大手不動産ポータルサイトで、希望条件に合う物件を検索します。福岡市博多区内でも、マンション、一戸建て、土地など様々な物件が掲載されています。写真や間取り図、物件概要などを参考に、気になる物件をリストアップしましょう。
不動産会社への相談
インターネットに掲載されている物件は、市場に出ている物件の一部に過ぎません。不動産会社に直接相談することで、インターネットには公開されていない「非公開物件」の情報や、市場に出る前の新鮮な情報を得られることがあります。また、プロの視点から、あなたの希望条件に合った物件を効率的に探してもらうことができます。福岡市博多区の地域情報に詳しい不動産会社を選ぶことが、良い物件との出会いにつながります。
現地周辺のリサーチ
気になる物件が見つかったら、その物件だけでなく、周辺エリアにも足を運んでみましょう。駅やバス停からの実際の距離、通勤・通学ルート、スーパーやコンビニ、病院、学校、公園といった周辺施設の有無と距離、地域の雰囲気、治安などを実際に歩いて確認することで、物件情報だけでは分からないリアルな情報を得られます。
第3章:【購入編】物件との出会いから契約、そして引渡しへ